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サーキュラーエコノミー

日本の循環経済は、リサイクルの先へ動き始めている

欧州から見える、2026年の日本の政策転換 欧州でサーキュラーエコノミーの議論に触れていると、製品を起点に考えることが多くあります。 どうサーキュラーデザインに設計するのか。 どれだけ耐久性を持って長く使うのか。 回収スキームはどうするのか。 再生材をどう市場に戻し、流通させるのか。 こうした視点は、もちろん重要です。 一方、欧州から最近の日本の政策を見ていると、少し違った動きも見えてきます。 日本では循環経済が、廃棄物やリサイクルだけではなく、資源安全保障、産業競争力、地域経済、そして金融と結びつき始めています。 ここには、欧州にとっても考える材料があるように感じます。 資源循環が、資源安全保障につながり始めた 日本は製造業の基盤を持つ一方、多くの資源を海外に依存しています。 そのため、世界で二次資源をめぐる競争が強まることの意味は小さくありません。 使用済み製品や部品、金属、プラスチックは、単なる「廃棄物」ではなく、もう一度生産へ戻すことのできる資源として捉え直されつつあります。 2026年の循環経済行動計画でも、再生資源の供給網、国内回収・再資源化能力、国

Eiji Yamamoto・

“海に行かないプラスチック”のデザインとは?

Vol.14|“海に行かないプラスチック”のデザインとは? — Designing Out Waste: Rethinking How Things Begin — 海に出るたびに、私は波のあいだを漂う小さなペットボトルを見かけます。 拾い上げながら思うのは、「どうすれば、そもそもここに来ないようにできるのだろう」ということです。 リサイクルや清掃活動ももちろん大切です。 けれど、それらは“起きてしまった後”の対応にすぎません。 本当の問いはもっと手前――設計の段階で、流れ出さない仕組みをつくれるかどうかです。 1|流れ出すようにつくられた社会 プラスチックが海にたどり着くまでには、いくつもの経路があります。 川や街路からの流出、輸送途中のロス、観光地での放置。 しかし根底にあるのは、社会全体が「流れ出すようにできている」という構造です。 使い終わったあとの行方を誰も想定せず、責任の所在が曖昧なまま、 便利さと低コストを最優先に設計されてきた。 その結果、使うたびに少しずつ“余剰”が外へと押し出されています。 かつて「ごみ」は“捨てる人”の問題として語られてきました。

Eiji Yamamoto・