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Eiji Yamamoto

山本英治(YEJapan CEO / Circular E Founder)。 製造業のサーキュラーエコノミー戦略を支援。拠点:オランダ・東京。ESPR/DPP/ISO 59000、9R導入を実務伴走。

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「透明なごみ」が世界を覆うとき

Vol.15| ― ペットボトルの静かな脅威 ― はじめに:見えないから、問題にならない 海辺を歩いていると、目立つのは大きなプラスチックごみです。 発泡スチロール、漁網、ペットボトル。 けれど本当に厄介なのは、ほとんど目に見えないものかもしれません。 ペットボトルは、透明で、軽く、便利です。 そして、壊れやすく、砕けやすい。 この「透明さ」こそが、問題を静かに広げてきました。 1|ペットボトルは、どれくらい使われているのか? 世界では、毎分およそ100万本のペットボトルが販売されていると言われています。 年間にすると、約5,000億本。 そのうち、リサイクルされているのは約20〜30%程度にすぎません。 日本はどうでしょうか。 * ペットボトルの年間販売本数:約230億本 * 一人あたり使用本数:約180本/年 * 回収率:約85〜90%(※「回収」であり「再資源化」ではない) 数字だけを見ると、

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“海に行かないプラスチック”のデザインとは?

Vol.14|“海に行かないプラスチック”のデザインとは? — Designing Out Waste: Rethinking How Things Begin — 海に出るたびに、私は波のあいだを漂う小さなペットボトルを見かけます。 拾い上げながら思うのは、「どうすれば、そもそもここに来ないようにできるのだろう」ということです。 リサイクルや清掃活動ももちろん大切です。 けれど、それらは“起きてしまった後”の対応にすぎません。 本当の問いはもっと手前――設計の段階で、流れ出さない仕組みをつくれるかどうかです。 1|流れ出すようにつくられた社会 プラスチックが海にたどり着くまでには、いくつもの経路があります。 川や街路からの流出、輸送途中のロス、観光地での放置。 しかし根底にあるのは、社会全体が「流れ出すようにできている」という構造です。 使い終わったあとの行方を誰も想定せず、責任の所在が曖昧なまま、 便利さと低コストを最優先に設計されてきた。 その結果、使うたびに少しずつ“余剰”が外へと押し出されています。 かつて「ごみ」は“捨てる人”の問題として語られてきました。

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プラスチックという“夢の素材”の誕生とこれから

Vol.12 ― 大量生産・大量消費が始まったその瞬間から、私たちは何を学ぶのか ― はじめに:革命から共創の時代へ 1950年代、プラスチックはまさに「夢の素材」として世界を席巻しました。 軽く、強く、自由に形を変えられる。人類の創造力を支え、社会の隅々にまで革新をもたらした素材です。 しかし70年後のいま、私たちはこの“夢の素材”が引き起こした地球規模の課題と向き合っています。 とはいえ、それは単純な「環境問題」ではありません。 いま問われているのは、素材そのものではなく、人類の制度設計と価値観のあり方なのです。 そして、その転換を象徴するのが、現在国連で議論されているひとつに 「世界プラスチック条約(Global Plastics Treaty)」があります。 第1章:「夢の素材」の誕生 ― 革命の始まり 1.1 ベークライトからの出発 1907年、化学者レオ・ベークランドによって発明された「ベークライト」。 これが世界初の合成プラスチックであり、「人類が自然の制約から解き放たれた瞬間」とも呼ばれます。 だが真の転換点は戦後の1950年代でした。

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「捨てられる服」を規制する時代へ

Vol.11― 欧州・フランスに学ぶ、サステナブルファッションの未来 ― “ファッションの自由は、廃棄の自由ではない。” フランスをはじめとする欧州では、いま「衣服の寿命」を制度で延ばす動きが加速しています。 ■ ファッションに対する規制が始まった理由 欧州では、ファッション産業がもたらす環境負荷・廃棄・社会問題に対して、以下の理由から「規制」の対象になりつつあります * CO₂排出量:ファッションは世界全体の約10%(航空・海運より多い) * 水使用量:Tシャツ1枚に約2,700Lの水が必要(人の飲料水3年分) * 廃棄率:EU圏で年間約400万トンの衣料が焼却または埋立されている * リサイクル率:EU内の繊維リサイクル率は1%未満 ■ フランスの先進的なファッション規制・制度 ① リペアビリティ・インデックス(2021年~) * 電子機器等に義務化された「修理のしやすさをスコア化したラベル」制度 * 服や靴にも将来的に適用拡大が検討中 * 目的:製品の寿命を可視化し、買い替え前提文化の是正 ② 廃棄禁止法(2019年) * フランスでは、

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